フィルム写真の関連商品の値上がりが見られる昨今、フィルムのみでなく薬品の値上がりも見られています。スマートフォンの普及はめざましく、画像をデジタル化する方も増えていく中で、フィルムカメラ利用者においてはコスト面の悩みもあるのではないでしょうか。今回は、薬品を正しく扱うことの必要性からフィルム関連用品の選び方まで幅広く解説していきますので、カメラのことでお悩みの方はぜひ参考にしてください。
薬品の種類は豊富
現像をする際に必要な薬品の種類は数多くあります。それは、現像から停止、定着にいたるまでの工程を経る際にそれぞれ用いられる薬品があるためです。
薬品の種類
現像の工程で使われる薬品には、主に以下のようなものがあります。
- 現像主薬
- 現像補助薬
- 補力液
- 減力液
- 現像保恒剤
- 現像促進剤
- 現像抑制剤
- 停止液
- 定着液
- 固膜液
- ハイポ駆除液
- 硬水軟化剤
白黒の現像に限れば、使用する薬品も比較的多くはなく、工程の管理もカラーより簡単であるため、自家現像しやすいといわれています。カラー現像も同様に個人で行う方もいますが、使用する薬品の数も増えるため、やはり最寄りのカメラ屋さんなどに依頼するというのが一般的でしょう。
【LABAIDでの取り扱って薬品について】
→写真フィルムの薬品はこちらから
薬品の種類はなぜ多いのか?
現像液は、その種類によって表現が変化します。表現の微妙な変化はフィルム写真の現像の特徴でもあり、醍醐味ともいえるのではないでしょうか。さまざまな薬品を使用して試すことができれば、表現や描写の違いをより楽しめるようになるでしょう。
一般的な自家現像の行い方
白黒フィルムの一般的な自家現像の方法として、ダークバッグを使った現像が挙げられます。こちらは暗い所でリールにフィルムを巻き付けた後に、現像タンクというものを使って現像する方法です。
ダークバッグとは、写真のフィルムを光にさらさずに作業が行えるように暗所を作るための作業具のことです。一方現像タンクとは、フィルムを現像する際に使われる遮光容器を指します。自家現像に使用するものには、ほかにもフィルムリールやフィルムクリップ、薬品などが必要になるでしょう。
自家現像したときの廃液の処理
廃液の処理は、自治体によって変わるようです。その理由としては、一般廃棄物と判断するか、産業廃棄物として判断するかで対応が変わるからといわれています。
薬品成分の確認方法は、メーカーが各々に「安全データシート」という内容を発表しているため、そこから確認することができます。成分を確認した後に、住んでいる自治体に廃棄方法を確認することで適切な処理の方法について知ることができるでしょう。一般的には、廃液を布やタオル、紙などに染み込ませて燃えるゴミとして処理するという方法が採用されています。
質を保ちつつコストを抑えてフィルム写真を楽しむ
趣味にはお金をかけたい、質を保つためにお金をかけなければならないという方も多いかと思います。しかし、コストを抑えながら質を高めることができたら、今まで以上にカメラに打ち込むことができるようになるでしょう。
自分で現像することを楽しむ
コストの削減や趣味の一環として、現像を自分で行う方もいます。現像まで楽しむことができれば撮影にかかるコストも抑えることができるでしょう。
比較検討する
自分の目的に合った商品を見つけることが大切です。価格だけでなく、質感の好みなど、選ぶ人によってそれらは変わることでしょう。
正しく安全に薬品を利用する
現像液に入っている薬品も、種類によっては毒性があります。安全に廃棄するための知識を持って楽しむことも、撮影の大切な要素の1つといえるでしょう。
「ラボエイド」は写真用品のプロショップ
フィルムカメラを愛用している方の中で、「コストがかかる」ということで悩んでいる方も多いのではないでしょうか。「ラボエイド」では、業販価格での用品販売に加えて海外輸入品も扱っており、低価格での商品提供を可能にしています。
また、会員価格も設定しており、プロショップでありながらアマチュアのカメラマンの方にも嬉しい価格設定の実現にまで力を入れています。なお、単品だけでなくセット商品も扱っているので、迷っている方も不安なく選ぶことができるでしょう。そして比較的高価なものも多いカラー薬品も、各メーカーで比較しつつ検討することができます。
まとめ
今回は写真に使う薬剤やフィルム関連用品の選び方について解説しました。薬品やフィルムなど、関連商品を比較検討して撮影の用途や自分の希望に合ったものを選ぶ必要性が高まっています。種類も豊富にありますが、自分の目的に合ったものを選んで、素敵な写真を撮ってみましょう。
「ラボエイド」では、カメラ関連の商品を豊富に取りそろえております。お客様に満足していただけるように、どれもリーズナブルな価格で販売しておりますので、カメラのことでお困りの際はお気軽にご連絡ください。