素材はいいはずなのに、写真にするとなんだかパッとしないと悩んでいる方も多いかもしれません。写真撮影における大切なテクニックの1つとして、「構図を意識する」というものがあります。今回は、初心者の方でも取り入れやすい基本的な6つの構図と、それらの構図を使ってより上達するためのコツについて紹介していきますので、写真撮影のことでお悩みの方はぜひ参考にしてください。
初心者でも使いやすい構図
構図といってもさまざまな種類がありますが、初心者でも活用しやすいものがいくつかあります。被写体のデザインや表現したい雰囲気に合わせて、ふさわしい構図を選んでみましょう。慣れてきたら、それらの構図を組み合わせて普段の撮影に取り入れてみてください。
使いやすい「三分割構図」
バランスの取れた写真になりやすく、比較的使いやすいのが三分割構図です。縦に3分割、横に3分割し、画面を9つのスペースに分けます。
分けたスペースを目安に、主題や副題をバランスよく配置するのがポイントで、風景はもちろん人物にもマルチに使える魅力的な構図です。安定感もある構図なので、構図に迷ったときは最初に試してみるとよいでしょう。
真ん中で勝負する「日の丸構図」
被写体を真ん中に配置するシンプルな構図です。被写体にしっかりピントを合わせて、背景とのコントラストをつけることがポイントになります。
とびっきりの笑顔や迫力のある料理の写真など、インパクトの強い被写体向けの構図といえるでしょう。なお、平凡になりやすく、飽きられやすいといった欠点もあります。
奥行きを見せる「放射線構図」
収束点から放射線状に広がるような構図を放射線構図と呼びます。奥行きや距離感を出しやすい構図で、吸い込まれるような迫力のある写真にすることができます。収束点をどこに配置するかによっても印象がガラッと変わるため、「3分割構図」と組み合わせて普段の撮影に取り入れてみましょう。
なめらかな印象を与える「アルファベット構図」
構図の中でアルファベットの「S」や「C」などのラインを作るのが、こちらのアルファベット構図です。S字構図は、流れる川や曲がりくねった道路などでよく使用されます。
一方、C字構図はお皿のふちやしなった枝などで使われています。ラインを意識することで奥行きを感じさせつつ、すっきりした印象を与える構図です。
静かに瞬間を切り取る「額縁構図」
フレームの中を窓枠や壁など直線の障害物で囲むことにより、額縁のように見せる構図です。枠内に囲まれた被写体がより強調され、まるで絵画のような雰囲気に仕上げられます。ほかにも、洞窟などの穴を利用することで、2つの仕切られた別空間を演出することも可能です。
デザインの美しさが際立つ「シンメトリー構図」
縦もしくは横に2分割し、シメントリーになるように配置した構図です。特に大型の建物や高層タワーとの相性がよく、それらのデザインの美しさを際立たせることができます。
また、海や草原などの水平線、水面に映った景色などを利用した構図もよく利用されています。一方で、躍動感を出すのが難しいところが欠点といえるでしょう。
さらに上達するための鍵は？
基本の構図を押さえたら、実際に写真の撮影へ活かしていきましょう。ここでは構図の勉強方法や、それらを利用してさらに上達するためのポイントを紹介します。
好きな写真の構図を真似してみよう
上手な人の真似をするのが上達への近道です。インスタグラムや写真展など、人の作品をよく観察してみましょう。心を動かすような写真に出会ったら、その写真がどの構図で撮られたものなのかを分析し、さらにその構図と真似しながら撮影してみましょう。
「トリミング」を使ってさまざまな構図を試してみよう
今まで撮った写真を使いながら、さまざまな構図を試してみましょう。特にスマートフォンのカメラでは、簡単に写真をトリミングできます。いろいろな角度で切り取ってみて、どのような構図がより魅力的なものになるのか試してみましょう。
視点を変えて撮ってみよう
初心者の方は、どうしても自分自身の目線からシャッターを切りがちです。構図を変えるためには、視点をあえて変えてみるのも大事なポイントになります。被写体の目線に合わせてみたり、後ろから撮ってみたりするなど、さまざまな視点から最適な構図を探してみてください。
まとめ
今回は、写真を撮る際に活用できる6つの基本的な構図について紹介しました。写真の構図についてたくさん勉強することが上達への近道です。基本となるポイントを押さえて、難易度の高い撮影にチャレンジしてみましょう。
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